『長者番付、廃止論が大勢=納税者番号制も論議−政府税調』

昨日、おとといとテレビ・新聞などでは嬉々として伝えられていた長者番付のニュース、そこにはこうした個人情報を報道することの是非についての悩みの欠片も感じられませんでしたね。しばらく前に、役所で入手した住民票から母と娘だけで住む家庭をピップアップして狙った犯罪が起きて、マスコミの皆さんは役所の住民票(個人情報)の取り扱いについて批判していたと思うのですが、長者番付を参考にした強盗事件とかがおきたらどうするんでしょう?報道がなくても役所によって公開されている情報だから、住民票のケースと同一視することはできないけど、お役所が間違ったことをしていたら批判するというのも報道の使命ですよね。どうせ来年には廃止されるなら、最後の一回について「個人情報保護の観点から我が社では長者番付の報道はいたしません」とか宣言していたら、すごくいい宣伝になったのに。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050517-00000138-jij-pol

「世相映す番付見納め? 」

こちらはもう少し詳しく書かれていて参考になる。
でも最後の『番付が廃止されて、ジャパニーズ・ドリームの体現者に拍手を送る機会がなくなるのは、さびしい気がする』は一般紙の署名記事としてはさびしい気がする。「長者番付」がなくなっても拍手を送る機会なんてほかに幾らでもあるだろう?賞賛に値する人物がいるのなら、お役所の発表に頼らずに自分達で取材して報道して賞賛したらいいじゃない。あんたは人をお金で評価することについて批判したことはないのですか?ワンワン
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/ippitsu/at_ip_05051601.htm