輸入権のシンポジウムの追記

シンポジウムの主催者の一人の高橋健太郎さんのブログを読んで、最初は輸入権再販制度の二者択一という話にフムフムと思ったんですが、よく考えたら再販制度を廃止すると国内盤の価格が下がって輸入盤との価格差が縮まり、今の法律案のままでは輸入権も行使できなくなるわけで、この2つはセットですね(あくまで輸入権の側から一方的に見た場合なので、再販制を残して輸入権を捨てるって選択肢はありだけど)。
僕がもし黒いレコード会社の人だったら、「今回の法律=いつでも行使できる輸入権」っていう恐怖を今のうちに煽っておいて、将来的に「今回の法律=いつでも行使できる輸入権*1」を廃止するかわりに「リージョンコード」を認めさせるって手を使うなぁ。リージョンコードが通せるなら、「使い勝手の悪い今回の法律」に「いつまで引っ張れるかわからない死にかけの再販制度*2」をオマケにつけてもお釣りがくるだろうし。そのためには輸入権の問題が今のように誤解され誇張されて伝わって盛り上がってくれていたほうが、このクソ法律の(見かけ上の)交換価値が上がって都合がいい…なんて考えてたら嫌〜な気分になったよ。
つうことで、もう少し慎重にこの法律に値段をつけといたほうがいいと思った、実は見かけよりかなり安いはず。

*1:メンドクサイ条件付きの輸入権なのでイコールじゃないんだが

*2:再販制度は洋楽CDだけでなく邦楽CDや本などにも関わる問題だけど、極めて特別な制度なわけで、現在は少しずつ適用範囲を縮小して延命してる状態だから