『資生堂のCM、放映中止 横尾さん作品に「類似」と指摘』

朝日の夕刊には小さいながらも写真が載っていたんですが、画像がないとピンとこないですね。
資生堂のこのCMは何度かをテレビで見たけれど、イラク戦争で死んだ兵士とか災害の被害者とかの写真を並べた報道を思い出して違和感を覚えた記憶があります。なんつうか、育毛剤のCMってもっと若さとかエネルギーとかパワーとかを強調したものが多いじゃないですか。
「○○な人一万人」って数字を出すのではなく、その一万人の写真を並べてインパクトを狙うような手法って、いろんなところで使われていると思うんだけど、「三方の壁面に並べる」とか「鏡面仕立ての床」なんてとこまで合わせるとグレーゾーンってことなのかな。
資生堂のCMのほうは「薄毛の人」という分類に埋もれてしまった「個」にスポットライトをあてて一人一人が個性を持った「薄毛の人」を掘り出しているのに対して、横尾さんの作品は、一枚一枚では滝の持つ圧倒的なパワーを写し取れていない滝のポストカードを大量に集めることで、滝の持つ圧倒的なパワーを再現するもので、意図するところが全く違う気がするんだけど。
http://www.asahi.com/national/update/0407/TKY200504070223.html?t1
http://www.shiseido.co.jp/adeno/
横尾忠則の「滝」はこんな感じ
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/JDNREPORT/020925/yokoo/index2.html